米IBM:話した言葉をアバターに手話通訳させるシステムを開発
米IBMは9月12日(英国時間)、音声で話した言葉をパソコン画面上のアバター(CGのキャラクター)に手話通訳させるシステムを開発したと発表した。英国ハーズレーに置かれた同社の研究部門が、英国の大学や団体と協力して開発した。手話の方式は英国手話(BSL)を採用している。
「SiSi」(Say It Sign It)と名付けたシステムで、複数のコンピューター技術を組み合わせた。まず音声認識技術で発話した言葉をテキストに変換し、次にテキストを手話のジェスチャーに翻訳、これをアバターに表現させる。
パソコンやテレビの画面、会議室のディスプレー、劇場のスクリーンなどでの利用を想定している。アバターは画面の隅にポップアップで表示され、サイズや外見の変更が可能。
手話をアニメーションで表現する技術とアバターは英イースト・アングリア大学が、手話のデータベースは王立全国聴覚障害者協会(RNID)がそれぞれ開発した。【高森 郁哉/Infostand】