アクセシビリティ:視覚障害者が携帯電話の改善をFCCに申し立て

 「現行の携帯電話は障害者への配慮に欠けている」として、米国の視覚障害者が、通信事業者と携帯電話メーカーに改善を求める申し立てを米連邦通信委員会(FCC)に行った。米国視覚障害者協会(AFB)が8月2日(米国時間)発表した。

 通信機器のメーカーや通信事業者は、96年に制定された電気通信法第255条で、製品やサービスを障害者にアクセス可能にすることが容易に達成できる場合、実行することを義務づけられている。

 申し立てたのは米国各地に在住する視覚障害者11人で、通信事業者と携帯電話メーカーのいずれもが、この義務を果たしてないと主張、改善を求めている。

 AFBは、携帯電話の使用で視覚障害者から多く寄せられる不満として、▽画面情報の音声読み上げ機能がない▽指先では数字キーや操作ボタンの識別が困難▽製品説明書や請求書が、点字や、弱視者向けの大きな文字の印刷になっていない――などを挙げている。【高森 郁哉/Infostand】

AFBの発表
http://www.afb.org/Section.asp?DocumentID=3596