KDE 4 Beta 2リリース
KDE開発者のSebastian Kugler氏によると、“非常に活発な”KDEコミュニティのおかげで、Beta 2のコードベースにはBeta 1以来1ヶ月間で約10,000人時を費やすことができたとのことだ。
KDE 4のデスクトップ・ワークスペースのPlasmaは今回のフィーチャーフリーズの対象からは除外されているため今後も改良が行なわれる可能性があるが、Kugler氏によるとPlasmaも非常に順調に進展しているという。「すでに素晴らしいアプレットやファイルアイコンを利用することができる。アプレットには、時計、バッテリー表示、天気予報やRSSフィードなどのウェブサービスを利用したものなどがある。現在は、タスクバー関連の作業が進行中だ。またアートワーク担当チームが現在、アイコンやウィジェットスタイルや壁紙などから成るテーマを最終的に仕上げているところだ。私は早速、ウィンドウマネージャのKWinの新しい画面効果を試してみたが、いくらか性能的な問題はあるものの、すでに使えるものになっているようだ」。
KDE 4はファイルマネージャとして初めてDolphinが採用されるリリースになる予定だが、Kugler氏は以前のリリースのファイルマネージャであったKonquerorがなくなったりすることはないという点を強調した。「当然ながらKonquerorは今でもKDE用のベストなウェブブラウザだ。一方、Dolphinはファイル閲覧と使いやすさに焦点を当てた、新しいアプリケーションだ。ファイルマネージャとウェブブラウザとを分けることで、その時その時の目的に沿ったユーザインターフェースに最適化することが可能になる。とは言え、いずれにしろ動作するソフトウェアがすでに存在しているので、ファイルマネージャとしてのKonquerorも提供する。さらにKonquerorがDolphinを部分的に利用する予定だ。しかしKDE 4.0ではDolphinがデフォルトのファイルマネージャになる」。
KDE 4の最終版がいつリリースされるのかについては、まだ正式なスケジュールは決定していない。しかし開発たちは現在、12月後半のリリースを目指している。