MS、SAPと共同開発したソフト「Duet for Microsoft Office and SAP 1.0」

 マイクロソフト(ダレン・ヒューストン代表執行役社長)とSAPジャパン(ロバート・エンスリン社長)は7月12日、共同で開発した初のソフトウェア製品「Duet for Microsoft Office and SAP(Duet) 1.0」を発売した。

 「Duet」は、操作性に優れたマイクロソフトの「Office」を使い、SAPアプリケーションへのアクセスをより簡単かつ柔軟にするための企業ユーザー向けフロントエンドソリューション。エンタープライズ・サービス指向アーキテクチャ(エンタープライズ SOA)をベースとしており、必要なビジネス情報やプロセスにアクセスできる環境を実現する。

 例えば、SAPアプリケーションに設定された就業規則と承認プロセスに基づいてOutlookの予定表から休暇申請を行ったり、OutlookとExcelを使用してSAPレポートをリクエストし、SAPアプリケーションの情報をタイミングよく参照することが可能。

 「Duet」を導入することで、企業ユーザーは、時間とコストの削減、プロセスにおけるコンプライアンスの強化、意思決定の強化、冗長性やデータエラーの削減を実現できる。また、フロントエンドにマイクロソフトのOffice製品を用いることで、ユーザーにトレーニングを課すことなく、導入後すぐに利用を開始できるというメリットもある。

 両社は、「the 2007 Microsoft Office system」に対応した「Duet 1.5」を07年末にリリースする予定。今後のバージョンでは、SAP Business Suiteアプリケーションが持つ強力なエンタープライズSOA機能と、the 2007 Microsoft Office systemおよびMicrosoft Office SharePoint Server 2007との連携を強化することで、既存のITインフラをそのまま利用して容易に展開・カスタマイズし、ソフトウェアのビルディングブロックを作り出すことを継続的に支援していく。

マイクロソフト=http://www.microsoft.com/japan/
SAPジャパン=http://www.sap.com/japan/

提供:BCN