ブラウザー:IEのシェア、2カ月連続で増加 退潮に歯止めか

 米Net Applicationsはこのほど、6月分のブラウザー世界シェア推計を公表した。首位の「Internet Explorer」(IE)が78.84%(5月は78.67%)に微増。長期間にわたって減少傾向が続いているが、これで2カ月連続で、わずかながら増加し、下げ止まりの可能性も出ている。

 4月時点では78.03%に低下していた。これまでも1カ月だけ増加に転じることは度々あったが、2カ月連続で増加したのは調査開始(04年10月)以降では初めて。昨年10月に新版の「IE7」が登場、その効果が現れてきたのかどうか、行方が注目される。

 IEのシェアは04年末まで90%を超えていたが、じりじりと低下。06年12月には80%を割り込み、米Microsoftの危機感を高めている。

 一方、ライバルの「Firefox」のシェアは14.55%(5月は14.54%)で、ほぼ横ばい。3位の「Safari」は4.49%(同4.82%)、「Opera」は0.91%(同0.74%)、「Netscape」は0.78%(同0.83%)だった。【南 優人/Infostand】

Net Applications
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