ソフト違法複製:通報者には100万ドルの謝礼 業界団体

 業界団体のBusiness Software Alliance(BSA、本部ワシントン)は7月2日(米国時間)、企業内でのソフトの違法複製を通報した人には、最大100万ドルの謝礼を支払うと発表した。従来は最大20万ドルだったが、5倍に引き上げて監視活動を強化する。

 BSAは、米Microsoftなど主要ソフト会社が結集した組織。ビジネスソフトなどを複製して従業員に使わせている企業を突き止め、損害賠償を求める活動を続けている。内部からの告発を呼び掛け、05年から報奨金制度を導入した。

 謝礼額は当初、最大5万ドルだったが、06年2月から20万ドルに引き上げられていた。この7月から10月までは強化期間とし、さらに5倍の額を提示する。通報によって企業から損害賠償を勝ち取った場合に、その額に応じて謝礼を支払う。

 対象は米国とカナダの企業。BSAの日本支部でも3万~30万円の謝礼制度がある。【南 優人/Infostand】

Business Software Alliance
http://www.bsa.org/