米Palm：投資会社の傘下に入る　PDA不振で

　米Palmは6月4日（米国時間）、投資会社の米Elevation Partnersの出資を受け入れ、同社の傘下で経営の立て直しを進めると発表した。PalmはPDAの最大手で、かつては日本でも人気があったが、携帯電話の多機能化でPDA市場が衰退、業績が低迷している。米Appleの元幹部を経営トップとして迎え入れ、生まれ変わりを図る。

　Elevationは、Appleの元CFO（最高財務責任者）らが運営する投資会社。Palmに3億2500万ドルを出資し、株式の約25％を握る大株主となる。同時に金融機関が4億ドルを融資。現経営陣のエリック・ベナム取締役会会長らは責任を取って辞任し、Elevationが3人の取締役を送り込む。

　新しい会長には、Appleの元上級副社長でiMac、iPodの生みの親であるジョン・ルービンスタイン氏が就任し、再建を指揮する。

　調査会社の米IDCによると、世界のPDA出荷台数は06年まで5年連続で減少。市場規模は最盛期の半分以下に縮小している。【南　優人／Infostand】

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