Mozilla、Participatory Culture Foundationに資金を供与

 Mozilla Corporationは、Democracyインターネット・テレビ・プラットフォームを開発したマサチューセッツ州の非営利団体Participatory Culture Foundation(PCF)に100,000ドルを供与する。Seth Bindernagel(Mozilla)が、5月29日、自身のブログで明らかにした。

 同ブログで同氏は、Mozillaは「コミュニティーに今後大きな影響を与えるであろう」プロジェクトを持つ団体に資金援助をしており前四半期にはCreative Commonsに資金を供与したと述べ、これはMozillaの主要な目的「インターネットにおける選択の幅を広げ革新を進めること」に沿ったものであり、「PCFにはMozillaの技術を基礎の一部として利用したプロジェクトがある」と指摘している。

 PCFが開発したDemocracyプラットフォームは、次の4つのコンポーネントから構成されている。

  • Democracy Player――「Quicktime、WMV、MPEG、AVI、XVIDなどを再生」するソフトウェア。Linux、Mac OS X、Windows用のクライアントが提供されている。
  • Video Bomb――「Web上のさまざまな場所にあるビデオをコレクションし」、RSSや電子メールやブログで共有するソフトウェア。
  • Broadcast Machine――「自分のWebサイトにインストールして、ビデオ・ファイルやインターネット・テレビ・チャンネル(ビデオ・ブログ、ビデオ・ポッドキャスト、ビデオRSSフィード)を簡単に公開できるソフトウェア」。torrent技術を使って、使用する帯域幅を抑えコストを節約する。
  • Channel Guide――「インターネット・テレビ・チャンネル(ビデオ・ポッドキャストやビデオ・ブログなど)のオープンなリスト」。Democracy Playerを起動したときに表示される。

 最初のコンポーネントDemocracy Playerは、Wired Magazine(2006年5月の記事)から、「ネット・ビデオの未来の姿」であり「Democracyと厖大なファイルを持つBitTorrentトラッカーと小さなRSSソフトがあるのに、果たしてTiVoは必要だろうか」と評されている。

 また、Democracyプラットフォームも、全ブログ世界から「多くの肯定的な評価」が寄せられている。

 なお、Democracy Playerという名称は間もなくMiroに変更されるという(Bindernagel、同ブログ)。また、PCFのWebサイトによると、「チャンネル・ガイドの特注、デフォルト・チャンネルの独自設定、アイコンの変更」が可能な「特注バージョン」にも対応する予定。

 ソース・コードは、GPLの下で開発センターからダウンロード可能だ。

Shirl Kennedy、DocuTickerResourceShelf両ブログのシニア・エディターで、Information Todayのコラム「Internet Waves」の執筆者。1992年から技術関連の執筆をしている。

NewsForge.com 原文