富士通、IT活用でビジネスを革新するネットワークサービス

 富士通は5月16日、ネットワークを中心としたIT活用によってビジネスを革新する「Network as a Service」を提唱し、ITリソース、セキュリティ技術、早期ビジネス構築実現のためのプログラムやインターフェイス群を「サービス・プラットフォーム」として融合し、サービスを提供すると発表した。

 「サービス・プラットフォーム」は、マルチキャリアネットワークサービス「FENICS(フェニックス)II」と、ネットワークと上位のアプリケーションやコンテンツとをつなぐための共通基盤「SaaS(Software as a Service)プラットフォーム」で構成する。

 同社は第1弾として、主要通信事業者の回線をワンストップで顧客に提供するマルチキャリアネットワークサービス「FENICS」を大幅に強化した「FENICSII」のサービスを、6月上旬から順次開始する。

 「FENICSII」は、企業の専用ネットワーク網(イントラネット)に加え、インターネットや次世代ネットワークをワンストップで提供するマルチキャリア、マルチメディアネットワークサービス。正規利用者を特定するために安全な個人認証を行うための「パーソナルアクセスソリューション」を提供するほか、世界最小のコンバーチブル型モバイルPC「FMV-LIFEBOOK Uシリーズ」をはじめ、ワンセグ配信を活用した「スポットキャスト」、ICタグや電子ペーパーなどの新型ユビキタス端末をサポートする。

 具体的なサービスと税別価格は、すでに提供している「JoinMeeting」が月額1万4000円から、6月上旬から順次提供する「FENICS グローバルVPNサービス」が月額22万円から、6月下旬に提供する「パーソナルアクセスソリューション」が月額10万円から。同社では、FENICS事業を含めたアウトソーシングサービス全体で、08年度までに6000億円以上の販売を目指す。

 さらに、サービス第2弾として、「Network as a Service」を強化するため、企業の新規ビジネス構築やSaaS展開、異業種間の連携・サービス向上を容易に行えるプログラムやインターフェイス群、オンデマンドで利用できるITリソースについても「SaaSプラットフォーム」として体系化し、発表する予定。

富士通=http://jp.fujitsu.com/

提供:BCN