コンピュータ教育開発センター、教育現場向けOSSパッケージを配布開始

 財団法人コンピュータ教育開発センター(CEC、所在地:東京都港区)は、小中高校の教育現場向けオープンソースソフトCD「OSP(Open School Platform)基本パッケージ」の無料配布を2007年5月14日から開始した。インストール不要で利用できるLinuxのパッケージ。

 OSPは、CECが2005年から実施しているプロジェクトで、学校教育でOSSベースのコンピュータを活用するための基礎を築くのが目的。配布しているOSP基本パッケージは、過去2年間の実証実験の成果から抜粋したもの。学校・団体が対象。

 CD起動のLinux「KNOPPIX」をベースにしており、インストールや設定をすることなく学校の既存パソコンで起動できる。また、1枚のCDで「小・中学生モード」と「高校生モード」の切り替えができる。作成したデータは、FDDやUSBメモリーに保存可能で、年間を通した継続利用にも対応する。

 LinuxやOSSを初めて使うユーザー向けに豊富なマニュアルが付属する。申し込みは電子メールで。無料だが、送料はユーザー負担(料金着払いまたは切手で返送)となる。

 合わせて、CECでは2007年度のOSPプロジェクト参加校の募集を開始した。採択された学校に対してはOSP基本パッケージを主としたOSSデスクトップ環境の導入・活用・運用についてサポートを提供する。公募期間は6月18日まで。【鴨沢 浅葱/Infostand】

OSPプロジェクト
http://e2e.cec.or.jp/osp/