アルファシステムズ、教育機関向けに5500台のデスクトップLinux環境を提供

アルファシステムズは、同社が提供する「KNOPPIX カスタマイズサービス」が昨年、8つの教育機関、1企業に採用され、約5500台のデスクトップLinux環境を提供したと発表した。現在、公開可能な導入事例を顧客別にまとめ公開している。

「KNOPPIX」は、ドイツのKlausKnopper氏が開発を進めているCDブータブルLinuxの1つ。産業総合技術研究所が日本語化のメンテナンスや仮想計算機対応を行っている。ハードディスクへのインストールが不要のため、Windowsがプリインストールされたパソコンでも簡単にLinux環境を試すことができる。

今までにもCDブータブルLinuxは何種類か提案されてきたが、KNOPPIX」はハードウェアの自動認識・設定に優れ、DOS/Vパソコンのハードの違いを認識して最適な設定を行う点や、独自の圧縮手法で700MのCD-ROMに1.8G程度のコンテンツを収録し、使いやすいデスクトップ環境にまとめたことが評価されている。

同社が提供している「KNOPPIXカスタマイズサービス」は、04年3月15日から開始した法人向けサービスで、主に教育機関向けに「KNOPPIX」をカスタマイズする。IT教育の現場で必要とされるアプリケーションとOSの統合環境をカスタマイズし、教育機関ごとのニーズに応えることができるのが特徴。

なお、並行して進める「学校教育現場におけるオープンソースソフトウェア活用に向けての実証実験」の成果公開も、6月末に予定している。

アルファシステムズ=http://www.alpha.co.jp/
「KNOPPIX」=http://unit.aist.go.jp/itri/knoppix/
「KNOPPIXカスタマイズサービス」=http://www.alpha.co.jp/knoppix/
「導入事例公開サイト」=http://www.alpha.co.jp/knoppix/intro/case.shtml