Gmailに付加機能を与えるナイスなGreasemonkeyスクリプトたち
GreasemonkeyとはFirefox用プラグインの1つで、これを用いると、特定のWebサイトのコンテンツに独自の変更を加えるためのスクリプトのインストールと実行が簡単に行えるようになる。これらスクリプトのダウンロードやインストールに要する手間は極めて小さく、それだけで各種のWebサイトに様々なカスタマイズを施せてしまうのだ。
Gmail Conversation Preview
このスクリプトの入手先はpersistent.infoで、これを用いるとGmailに用意されているオリジナルのプレビュー機能を拡張することができる。スクリプトのインストール後、受信箱上のメッセージへの右クリックでポップアップウィンドウが表示されるようになり、その中にはメッセージの本文とともに、当該メッセージに対するアーカイブ化、未読化、削除の操作および、このポップアップを閉じるためのボタンが表示されるようになる。私のケースだと1日に受け取るメールは数百通に及んでいるが、このスクリプトを使うと新着メッセージの内容を流し読み感覚で確認でき、個々のメールをページ単位で読み込む時間を節約できて非常に助かっている。またメッセージ検索以外の方法で情報を検索をしたい場合も、この機能は有用である。
Gmail Saved Search
このスクリプトの入手先もpersistent.infoであるが、私のようにメールアーカイブ全体を対象とした検索をよく行うユーザであれば、この機能を重宝するはずだ。スクリプトのインストール後、Gmailページの左側にはツールボックスが追加され、過去に実行した検索履歴がリンク形式で一覧されるようになる。私の場合よく行うのが、続き物の連続メールをたどったり、以前に受け取ったはずのメール中の情報を探すという作業だが、その際には同じような検索を何度も繰り返さなければならない。同じく、添付ファイル付きメッセージを検索するというのも、私にとっては実行頻度の高い作業の1つだ。そのような検索を迅速かつ簡単に行えるようにしてくれるのがこのスクリプトであり、これを使うと必要な検索条件を保存しておき何度も再実行できるようになる。こうした検索条件の一覧は、検索履歴と同じツールボックス中に表示される。
GmailTo
GmailなどのWebメールに見られる弱点の1つに、mailto:形式のリンクをクリックすると、システムのデフォルトに設定されているメールプログラムが起動されてしまうという問題がある。こうした問題に対処してくれるのがAndrin von Rechenberg氏の作成したGmailToスクリプトで、これを使うと先のような操作においてスタンドアローン形式のメールプログラムではなく、当該アドレスを宛先に指定した状態でGmailのメール作成画面が表示されるようになるのだ。私も以前はコピーアンドペーストで対処していたが、このスクリプトのおかげでmailto:リンクを直接クリックするだけで済むようになった。なお、送信メールをThunderbirdで作成するかGmailで作成するかをユーザが選択できるようにしたければ、そのためのスクリプトも別途用意されている。
Add Quick Links – GMail
このスクリプトはGoogleのブックマーク機能をGmailで使えるようにするためのもので、インストールすると専用のツールボックスがGmailの受信箱ページの左側に表示されるようになる。なおこのスクリプトは、Googleのブックマークに「GMqlinks」というラベルを設定することで機能する。この種のブックマーク機能が便利なのは、使用するコンピュータを変えても常に同じブックマーク集にアクセスできることだが、このスクリプトをインストールすれば、Gmailでも各自のブックマークページに切り換えることなく、そうした機能が使えるようになる訳だ。Gmailにあるその他のツールボックスと同様、このブックマークのボックスも展開と折りたたみができる。
これらのGreasemonkeyスクリプトは取り扱いもそれ程難しくないので、便利なものがあれば何十個でも使いたいところだろう。ところが残念ながら、私が試した限りでは3ないし4つが限界のようで、それ以上を同時に使うとFirefoxの反応が目に見えて遅くなってしまう。
NewsForge.com 原文