Sun、モジュラ型ミッドレンジ・ストレージ・アレイ新製品を発表

 米Sun Microsystemsは8月8日、ヒューレット・パッカード(HP)やIBMに対抗する中規模企業顧客向けの新しい外部ストレージ・アレイ製品ラインとなる「Sun StorageTek」モジュラ・ストレージ・ファミリと新モデル2製品を発表した。

 新製品ラインの提供により、昨年のストレージ・テクノロジー(ストレージテック)買収・合併によって複雑になっていたSunのストレージ製品のカタログが単純化される。「Sun StorageTek 6140」アレイは既存のStorEdge 6130とストレージテックのFlexLine 210/240に、「Sun StorageTek 6540」アレイはFlexLine 280/380に代わる製品となる。

 Sunのマーケティング・マネジャー、ポーラ・フィップス氏によると、6カ月以内に、同製品ラインにさらに2つのモデルを追加する予定という。

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「Sun StorageTek 6540」ストレージ・アレイ

 今回提供が開始されるモジュラ型ストレージ・アレイの新モデルは、価格がミッション・クリティカル・モデルの半分程度に抑えており、中規模および小規模な企業に対して、ビジネスの急速な拡大に対応する拡張性と信頼性を提供する。そのために、新ファミリの製品にはすべて、共通の設計のストレージ・モジュール、アレイ管理およびデータ・サービスが採用されている。

 Sun StorageTek 6140は、2Gbpsまたは4GbpsのFibre Channel(FC)接続に対応し、直接接続ストレージとしてもSAN接続ストレージとしても使用できる。キャッシュ容量4GBのモデルは、500GBのSATAディスク・ドライブを5〜112台搭載可能で、最大56TBまで拡張できる。同システムは、高いラック密度と迅速な配備を必要とするテレフォニ・サービス・プロバイダーなどの利用を想定している。

 Sun StorageTek 6540は、6140に似た設計だが、キャッシュ容量は最大16GB、ディスクドライブは最大224台、最大112TBまで拡張できる。OracleやSAPのデータベース・アプリケーション・システムや、大容量データ・セットを処理しなければならない気象/地震モデリングなどのHPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング)での利用を想定している。

 Sunはハイエンド・モデルの6540の提供により、HP、IBM、EMC、日立データシステムズ(HDS)の競合製品の打倒を目指す。

 Sun StorageTek 6140は販売が開始され、価格は2.5TBのシステムが2万5,000ドルから。一方、Sun StorageTek 6540の販売は30日以内に開始される予定で、価格は8万5,000ドルから。

(ベン・エームズ/IDG News Service ボストン支局)

米Sun Microsystems
http://www.sun.com/

提供:Computerworld.jp