EclipseベースのIDE「MyEclipse 5.0」の最終プレビュー版が公開
MyEclipse 5.0では、Ajax(Asynchronous JavaScript+XML)、JavaServer Pages、Strutsなどの技術をサポートしており、ユーザーは複数の技術を使ってWebアプリケーションを開発できるという。
MyEclipse 5.0の特徴の1つは、インタフェース・ビルダである「Matisse4MyEclipse」が組み込まれていること。これは、Eclipseと競合関係にあるNetBeansコミュニティが推進するGUIビルダ技術「Matisse」をベースに開発されたものだ。
Matisseの採用について、ジェニュイテックの社長、マーヘル・マスリ氏は、「当社はEclipseプラグイン環境をベースに、開発元を問わないベスト・オブ・ブリードの開発手法を採用している。MatisseはたまたまNetBeansが開発元だった」と説明している。
また、MyEclipse 5.0では、一連のウィザードとインタフェースを通じてWebサービスの短期開発を支援するフレームワークが提供される。このフレームワークはオープンソースのSOAPフレームワーク「XFire」をベースとしている。
さらに、リッチで動的なWebアプリケーションの開発をサポートするAjax拡張機能や、「Struts 1.2.X」フレームワークとその拡張機能「Tiles」(ユーザー・インタフェースを構築するためのStrutsのコンポーネント)などが追加されている。
その他の特徴としては、次のようなものがある。
- Eclipse Web Tools Platformとの統合機能の強化
- マイクロソフトのSQL Serverおよびサイベースのデータベースに対するサポート拡張。トリガやストアド・プロシージャの利用機能の追加など。
- テーブル・データの直接編集機能を搭載。これにより、複数のテーブルを同時に編集することが可能になるという。
- LinuxまたはMac OS Xが稼働するクライアント・システム上でのMyEclipseビジュアルWebデザイナー・ツールのサポート。
MyEclipse 5.0のライセンス価格は、スタンダード・エディションが年間31ドル75セント、Matisseサポート、JavaScriptデバッガ、UML機能などが含まれるプロフェッショナル・エディションが年間52ドルになる予定。
ジェニュイテックによると、MyEclipseの既存のバージョンは、すでに約27万人の開発者に利用されており、ボーランドの「JBuilder」やIBMの「WebSphere」などのIDEと競合しているという。
(ポール・クリル/InfoWorld オンライン米国版)
米ジェニュイテック
http://www.genuitec.com/
提供:Computerworld.jp