新しいモジュール・フォーマット(その2)

カーネル2.6のテストバージョンもすでに9回のリリースを数え、Change-Logの量も徐々に減ってきた。先日来日したカーネルのメインテナであるAndrew Mortonが語るように、2.6の正式リリースが近い事の証拠であろう。今回は、前回に続いてカーネル2.6で採用される新しいモジュール・フォーマットができた経緯をさぐる。

Linuxファイルシステムを最適化する

前回は、一般的なLinuxファイルシステムをいくつか紹介し、それぞれの機能を見ていった。Linuxをすでにインストールしてあれば、パーティションの設定とファイルシステムの構成は済んでいるはずだが、この構成を変更したい場合もあるだろう。最適な方法を探ってみよう。

新しいモジュール・フォーマット

カーネル2.6以降ではローダブル・モジュールの構造が一新される。バイナリ・レベルでは従来のフォーマットと互換性はない。この今後のカーネル開発の方向において重要な役割を持つと思われる、新しいフォーマットの導入について、約一年前の2002年の9月から11月にかけてLKMLで議論が行われていたので、簡単に紹介する。

カーネル2.6のコンフィグレーション

ここではカーネル2.6のデバイスドライバに関連するトピックスを中心に取り上げて来たが、実際にすでにリリースされているカーネル2.6.0のテスト版のインストールやコンフィグレーションは実際にどのように行うだろうか。今回は参考情報として、Redhatのディストリビューションにlinux-2.6.0テスト版をインストールするためのヒントを紹介する。