Cognos買収でささやかれるIBMの方針転換――ISVパートナーとの競争回避という方針に終止符?

 カナダのビジネス・インテリジェンス(BI)ベンダーであるCognosを50億ドルで買収する計画を、米国IBMが11月12日に発表した(関連記事)。これを受けて、「IBMは、ビジネス・アプリケーションを販売するパートナーとは競争しないとする長年の方針を転換したのではないか」との見方がアナリストの間に広がっている。

IBM、BI大手のCognosを50億ドルで買収――Oracle、SAPに続いてIBMも。止まらぬBI市場の大型再編

 米国IBMは11月12日、カナダのビジネス・インテリジェンス(BI)ソフトウェア・ベンダーのCognosを現金総額約50億ドル、1株当たり58ドルで買収することで同意したと発表した。今回の買収により、IBMはBI分野のサービスを拡充し、従来のユーザー基盤をさらに広げていく構えだ。

オープンソースBI開発者向けのコード/情報共有サイトがオープン――「Eclipse BIRT」コミュニティの活動を支援

 オープンソースのビジネス・インテリジェンス(BI)およびリポーティング・ツール・ソフトウェアの開発コミュニティが、自分たちの「活動場所」を手に入れようとしている。10月1日、ソフトウェア開発者らがコードを共有したり、アイディアを交換したりできる「BIRT Exchange」サイトが開設された。

Microsoft、企業BIを支援する「PerformancePoint Server」を発表――Excelなどをフル活用して業務データを容易に分析可能

 米国Microsoftは9月19日、企業のBI(ビジネス・インテリジェンス)を支援する統合パフォーマンス管理ソフトウェア「Office PerformancePoint Server 2007」の出荷を開始したと発表した。同製品は、ビジネス業務の監視、分析、計画を、1つのツールを使ってできるようにするものだ。