コンテナでLinuxディストリビューションを動かすツール「Distrobox 1.4」が公開

 Linuxディストリビューションをコンテナ化するDistrobox開発チームは9月7日、最新版となる「Distrobox 1.4」を公開した。

 Distroboxは、podmanまたはdockerを使って任意のLinunxディストリビューション内にコンテナを生成できるツール。作成されたコンテナはホストと密に統合されており、ユーザーのホームディレクトリ、外部ストレージやUSBデバイス、X11/Waylandなどのグラフィカルアプリ、オーディオなどを共有できる。ターミナル内で任意のLinuxディストリビューションを動かすことができるため、後方互換性の維持などに役立てることができる。Distrobox 1.4は5月に公開されたバージョン1.3に続く最新版。

 全てのコンテナを一括アップデートできるdistrobox upgradeコマンドが加わった。また、全てのコンテナを一括でspawn、使用、削除するコマンドdistrobox ephemeralも加わった。最新版より新しいコンテナが作成されるとデフォルトでアプリリストに加わるようになった。合わせてDistroboxをアプリリストに追加するコマンドdistrobox generate-entryも用意した。

 ValveのSteamDeck向けに便利な機能として、Podmanをローカルにインストールするinstall-podmanスクリプトも加わった。このほか、AD/LDapとKerberosユーザー名のサポート、Nix/Guixホストのサポートも改善した。CI/Testでも多数の不具合の修正が加わった。

Distrobox
https://distrobox.privatedns.org