「Apache HBase 2.5」が公開

 Hadoopクラスタ向けデータベースApache HBase開発チームは9月5日、最新版となる「Apache HBase 2.5」を公開した。

 Apache HBaseはApache Hadoopのデータベース。分散型、拡張性などの特徴を持ち、Hadoopの分散ファイルシステムであるHDFS上で動作する。GoogleのBigtableをモデルとし、多数の列と行で構成される大規模なテーブルを一般的なハードウェアで構成されるクラスタ上で動かすことを目指す。Apache HBase 2.5は、2018年に公開されたバージョン2系の最新版となる。

 オンヒープ、オフヒープのデータパスの改善など、性能が強化された。また、分割とマージの信頼性に関する強化も加わった。圧縮では、Brotli圧縮アルゴリズムのサポートが加わった。また、Medium Object Storage (MOB)圧縮がインラインで処理されるようになった。OpenTelemetryベースのトレーシングを書き直しし、トレーシング設定管理などが新しくなった。

 JShellセッションを起動するコマンドが加わった。このほか、HBaseシェルで複数の強化が加わった。このほかにも多数の細かな機能強化、バグの修正が加わっている。

Apache HBase
https://hbase.apache.org