データ視覚化プラットフォーム「Apache Superset 2」が公開

 オープンソースのデータ視覚化プラットフォーム「Apache Superset」開発チームは7月19日、最新のメジャーリリースとなる「Apache Superset 2.0」を発表した。

 Apache Supersetはデータの視覚化と探索のためのプラットフォーム。高速、軽量などを特徴とし、インジェスチョンのためのレイヤを別途用意することなく既存のデータインフラを活用できる。ノーコードのビジュアル化ビルダーやSQL IDEを使ってのデータ統合、任意のSQLデータソースとの接続などの機能を備える。  米Airbnbが2015年にスタートしたプロジェクトで、2017年にApache Software Foundation(ASF)(ASF)に寄贈、2021年1月にASFのトップレベルプロジェクトに昇格している。Apache Superset 2.0は、2021年に公開されたバージョン1系に続く最新のメジャーリリース。ユーザー体験と安定性を中心に強化した。

 ユーザー体験を強化し、重複した機能を統合した。Exploreではビジュアル化のスイッチャーが新しくなったほか、時系列グラフで垂直棒グラフを水平棒グラフに変換できるようになった。データセットのフィルタリング、複数チャートなどでも強化が加わった。

 PythonテンプレートエンジンJinjaがバージョン2となり、datasetマクロなどを利用できるようになった。Pythonの最小要件はバージョン3.8となった。Databricks、Trino、Pinotなどとの連携も強化した。安定性ではバグの修正のほか、古い機能フラグやコードパスが非推奨となった。

Apache Superset

https://superset.apache.org