オープンソースのオブザーバビリティツール「Grafana 9.0」がGAに

 米Grafana Labsは7月14日(米国時間)、最新のメジャーリリースとなる「Grafana 9.0」をオープンソースおよびEnterpriseユーザー向けに一般公開したことを発表した。

 GrafanaはWebアプリケーションの稼働状況を示すデータを可視化するオブザーバビリティ技術。ライセンスはAGPLv3。オープンソース版、有償のEnterprise、マネージドサービスのCloudの3タイプで展開する。Grafana 9は、2021年6月に公開されたバージョン8系に続く最新のメジャーリリース。

 ユーザー体験の改善にフォーカスした機能が多数導入された。まず、モニタリングのPrometheusとGrafana Loki向けのビジュアルクエリビルダーを導入した。Prometheusのクエリ言語であるPromQL(Prometheus Query Language)やLogQLを習得するのが難しという課題を解決するもので、Exploreで簡単にクエリの作成や編集ができるという。

 Exploreからダッシュボードを直接作成できるワークフローも導入した。また、利用できるダッシュボードのオーバービューのプレビューを導入、必要なダッシュボードを簡単に見出すことができるという。ナビゲーションバー、ヒートマットパネルなどが新しくなり、アラートも強化した。アラートはオプトインとして提供され、PrometheusとGrafanaの両方のアラートを同一のユーザーインターフェイスで編集したり閲覧できるよう統合した。エンベロープ暗号化がデフォルトとなった。セキュリティ関連では、役割ベースのアクセス制御機能も一般公開となった。

 Grafana 9.0のオープンソース版はWebサイトより入手できる。Grafana Cloudユーザーも順次機能を提供できるとしている。

Grafana
https://grafana.com/grafana/