AdobeのCAI、デジタルコンテンツの真正性を表示する開発ツールを公開
デジタルコンテンツの真正性を確実にするためのイニシアティブContent Authenticity Initiative(CAI)は6月13日、コンテンツの真正性を表示するための開発者向けツールを公開したことを発表した。
Content Authenticity Initiative(CAI)は米Adobeが中心となって2019年に立ち上げたイニシアティブ。Adobeのほか、米Twitter、米New York Times、米Wall Street Journalなどが参加している。
CAIの下でAdoveらはデジタルの来歴のための標準仕様を策定するCoalition for Content Provenance and Authenticity(C2PA)を発足、2022年初めに仕様を公開した。今回公開した開発ツールはこのC2PAを実装したもので、JavaScript SDK、C2PA Tool、Rust SDKの3種類があり、用途に応じて使い分けることができる。
JavaScript SDKは、ブラウザ内にコンテンツの証明を表示するためのリッチな体験を構築できるUIツールキット。 C2PA Toolは、開発者が自分のコマンドラインでコンテンツの証明を作成、承認できるツール。 Rust SDKは、Rustライブラリを使ってコンテンツの証明、承認、表示のためのサービスやカスタムアプリケーションを構築するためのツールとなる。 これらのツールはプロジェクトのWebサイトより入手できる。
Content Authenticity Initiative(CAI)
https://contentauthenticity.org