GitHub、オープンソースのテキストエディタ「Atom」を12月で終了
GitHub(米Microsoft傘下)は6月8日、オープンソースのテキストエディタ「Atom」プロジェクトを終了する計画を発表した。2022年12月15日に傘下の全プロジェクトをアーカイブにするという。
AtomはGitHubが2014年に「ハッキング可能な21世紀型テキストエディタ」として公開したプロジェクト。GitHub共同創業者のChris Wanstrath氏のサイドプロジェクトとして2008年に始まったという歴史を持つ。2015年に初の安定版(バージョン1.0)をリリースしており、最新版は3月に公開した「Atome 1.60.0」。GitHubは2018年にMicrosoftにより買収されている。
Atomを引退させる理由として、クラウドベースのツールの登場と進化によりAtomコミュニティの活動も減退傾向にあったという。すでに過去数年大きな機能開発が行われておらず、メンテナンスとセキュリティアップデートにとどまっていたとも説明している。
そこでプロジェクトを終了し、「今後は、Microsoft Visual Studio CodeとGitHub Codespacesを通じて、高速かつ信頼性のあるソフトウェア開発をクラウドにもたらすことにコミットする」と記している。今後の計画については、6ヶ月後の12月15日までの間、公式サイトで製品の終了についてユーザーに伝える。12月15日をもってatom/atomリポジトリをはじめ、Atomチームが抱えるリポジトリをアーカイブするとしている。
Atom
https://atom.io