「Linux 5.18」が公開

 Linus Torvalds氏は5月22日、最新のLinuxカーネルとなる「Linux 5.18」公開を発表した。C89からC11への移行、ユーザーイベントのサポートなどの特徴が加わった。

 Linux 5.18は3月に登場したLinux 5.17に続くリリースで、7回のリリース候補(RC)を経ての正式版公開となった。  カーネル追跡ツールのuprobesでユーザー空間プロセスを追跡するメソッドに加えて、最新版ではプロセスがカーネルトレースレベルのイベントから隔離されたイベントを追跡するABIが加わった。トレースが有効化された時のみ情報を追跡するもので、ユーザーモードのデータからのトレースの高速なパスを可能にするという。

 Btrfsでは、ユーザー空間ツールが追加の圧縮/解凍を回避するように直接圧縮されたエクステントの読み出しと書き込みができるようになった。クロスマウントの張粛排除のサポートも加わった。これまでLinuxはC89を用いていたが、C11に移行した。 Intel CPUのセキュリティ機能Indirect Branch Trackingのサポート、AMD Zenなど一部CPUでのプロセススケジューリングの性能も改善する。Intel Software Defined Silicon(SDSi)も加わった。このほかにも多数の強化が加わっている。

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