ベクター画像編集ソフト「Inkscape 1.2」が公開

 オープンソースのベクターグラフィック編集ソフトウェア「Inkscape」開発チームは5月16日、最新版となる「Inkscape 1.2」公開を発表した。

 Inkscapeは、オープンソースのベクターグラフィック編集ソフトウェア。OSはWindows、macOS、Linuxをサポートする。ドローツール、カラーセレクタ、テキストのサポート、レンダリングなどの機能を備える。SVGファイルフォーマットをメインのファイルフォーマットとし、XML、PNG、OpenDocument Drawing、DXF、PostScriptなども処理できる。ライセンスはGPLv2。Inkscape 1.2は2020年に公開されたバージョン1系の最新版。2021年5月に公開したバージョン1.1に続く最新版となる。

 新たに”Tiling”ライブパスエフェクトを導入した。タイリングタイプを使い、オブジェクトとオブジェクトの間隔を設定し、スケール、配置、回転などを列や行単位で変化させるなどして、インタラクティブなタイルを作成できる。ドキュメントで複数のページを維持できるようになった。Pageツールで管理できる。編集可能なマーカーとダッシュパターンを導入し、レイヤーとオブジェクトダイアログが合体した。

 エクスポートダイアログを再設計し、Open ClipartやWIkimedia CommonsなどオンライインソースからのSVGイメージのインポートも改善した。 SVG Font Editorも新しくなり、ワークフローでプレビューやパフォーマンスを改善した。このほか多数の細かな強化が加わった。

Inkscape
https://inkscape.org/