クラウド構築基盤「OpenNebula 6.4」公開、エッジを強化

 クラウドコンピューティングプラットフォーム「OpenNebula」の開発チームは5月11日、最新安定版となる「OpenNebula 6.4」(Archeon)を公開した。Cephサポートによりエッジでのクラスタの実装と管理を強化した。

 OpenNebulaは、仮想化とコンテナ技術を組み合わせ、マルチテナント、自動プロビジョニングなどの特徴を備えたプラットフォーム。仮想化はLXC、Firecracker、KVN、VMwareなどをサポートし、AWS、Google、Equinixなどのインフラリソースでハイブリッド環境やエッジ環境を実装できる。

 OpenNebula 6.4は2021年4月に公開されたバージョン6系の3回目の安定版。オープンソースのソフトウェア定義ストレージであるCephを土台としたHCI(ハイパーコンバージドインフラ)クラスタの実装と管理が加わった。オンプレ、AWSベアメタル上で実装でき、ハイブリッドのOpenNebula Cloudを柔軟に実装できるようになった。必要な時にダイナミックにホストを追加したり、AWSからワークロードを戻すことができるという。

 仮想マシンテンプレートとインスタンスを管理する新しいSunstoneインターフェイス「FireEdge Sunstone」を導入した。仮想ネットワークで、インスタンスの作成などに応じてカスタムのアクションを実行できるネットワークステート(state)も加わった。このほか、Nvidia GPUカード向けのSR-IOV(single root I/O virtualization)サポートなど、ハイパーバイザー側も強化した。vCenterドライバ、サービス管理のOneFlowなども強化し、不具合も修正した。

OpenNebula
https://opennebula.io