「Redis 7.0」公開、Radis Functionsを導入
Redis開発チームは4月27日、オープンソースのインメモリデータストアの最新版「Redis 7.0」を一般公開(GA)にした。
RedisはCで作成されたキー/バリューのデータ構造を持つインメモリストア。米Redis Labsが開発し、独自ライセンス(Redis Source Available License)の下で公開している。Redis 7.0は、2020年5月に公開されたバージョン6.0に続く最新のメジャーリリース。
新機能として、Redis Functionsを導入した。実行可能なソフトウェアアーティファクトで、サーバーサイドのスクリプトでRedisを拡張できる。アプリケーションから独立した機能で、サーバーはユーザーデータと同じように扱うため永続的で複製が可能。現時点ではLua 5.1で書かれたファンクションのみをサポートするが、エンジン非依存も特徴とし、今後追加していくという。
バージョン6で導入したアクセス制御リストのRedis ACL(Access Control List)が、v2となった。後方互換性を保ちつつ、特定のキーの許可を細かに調整できるようになった。ユーザーに対してリードオンリー/ライトオンリーなどの設定が可能になった。ACLではまた、ユーザーがアクセスできるキーとチャネルなどを記述するセレクタが、これまでは1ユーザー1セレクタだったのが、デフォルトに加えて複数のセレクタを追加できるようになった。これにより、複雑なセキュリティポリシーの要件を満たすことができるとしている。
クラスタも強化し、メッセージングチャネルでSharded Pub/Subのサポートが加わった。クラスタではまた、制御できないバッファの成長を防ぐためにクラスタバスのコネクションを切り離すメカニズムも導入した。このほか多数の強化が加わり、セキュリティ修正も施された。この中には、共通脆弱性識別子(CVE)として識別される2件の脆弱性(CVE-2022-24736、CVE-2022-24735))も含まれており、すぐにアップデートするようアドバイスしている。
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