「Cloud-Hypervisor 23.0」が公開

 クラウドワークロード向けの仮想マシンモニタ(VMM)である「Cloud Hypervisor」開発チームは4月14日、最新版「Cloud-Hypervisor 23.0」を公開した。

 Cloud-Hypervisorは、クラウドネイティブワークロード向けの仮想マシンモニター。Ristで書かれており、KVMとMicrosoft Hypervisor(MSHV)上で動く。最小のハードウェアエミュレーション、セキュリティ、低遅延、低メモリフットプリントなどを特徴とする。x86_64とaarch64で動き、ゲストはLinuxとWindowsゲストをサポートする。米Intelが創始したプロジェクトで、現在はLinux Foundationの下でホスティングされている。  Cloud-Hypervisor 23.0は、3月に公開したバージョン22に続く最新版。

 virtio仕様と互換のあるデータパスを持つvDPA(Virtio Data Path Acceleration)デバイスをサポートした。公式サポートOSとしてUbuntu “jammy” 22.04が加わり、ベンダーによるサポートが終了したOSは削除された。AArch64上動作時にメモリマップのUEFIリージョン処理を改善した。これにより起動したゲストOSは割り当てられたRAMにフルアクセスが可能になるという。

 Intel AMX(Advanced Matrix Extension)命令セットのサポートも加わった。ビルド時でamxオプションが有効となっており、AMXも有効時にゲストにエクスポーズできる。この他不具合の修正も加わった。

Cloud-Hypervisor
https://www.cloudhypervisor.org