「IntelliJ IDEA 2022.1」が公開

 チェコJetBrainsのIntelliJ IDEA開発チームは4月12日、Java統合開発環境(IDE)の最新版となる「IntelliJ IDEA 2022.1」を公開した。

 IntelliJ IDEAはJavaや関連言語向けのIDE。静的コード解析、バージョン管理、コード入力自動補完など開発生産性にフォーカスした機能を備える。より対応言語が多く、フレームワークサポートや各種ツールなどが利用できる商用版と、Apache License 2で公開するオープンソース版の2種類が提供されている。IntelliJ IDEAは年3回のリリースサイクルをもち、2022.1は2022年初のメジャーリリースとなる。

 Dependency Analyzerとして、依存関係の管理と競合管理を支援する機能が加わった。MavenとGradleの依存性についての情報を表示するもので、競合する依存関係の検出と解析を容易に行えるという。Event Logインスタンスに代わってNotificationsツールウィンドウを導入、重要な通知が明確に通知・表示されるようになった。New Projectウィザードのインターフェイスを改善し、効率よく新規プロジェクトを作成できるようになった。空のプロジェクトを高速に起動したり、Java、Kotlin、Groovy、JavaScript向けの事前構成ずみのオプションも備える。Mavenアーチタイププロジェクトジェネレーターも新しくなった。

 このほか、インターフェイスではCode Visionのインレイヒントの強化、構造検索と置換のStructural Search and Replaceのダイアログ強化などが加わった。セキュリティも強化し、エディタではMarkdownエディタを強化した。言語では、3月に公開されたJava 18の新機能をサポートし、Java 17との互換性を強化した。Kotlinはバージョン1.6.20をサポートした。  この他にも多数の強化が加わっている。

IntelliJ IDEA
https://www.jetbrains.com/idea/