システムコンテナ「LXD 5.0 LTS」が公開

 The LXD teamは4月4日、システムコンテナと仮想マシンマネージャの最新版となる「LXD 5.0 LTS」を公開した。2027年6月までサポートされる長期サポート版(LTS)となる。

 LXDは次世代のシステムコンテナで、クラウドのような体験をもたらすことを目指し、Linux Containers傘下で運営されている。Cで作成されたコンテナランタイムで、Linuxカーネルコンテナ機能のユーザー空間インターフェイスとしてAPIとツールを備える。

 LXD 5.0は2020年3月に公開されたバージョン4系に続くメジャーリリース。LTSリリースとして5年間サポートされる。2年間のバグ修正リリースの後、3年間セキュリティ上の修正が行われる。後方互換性は4系のみで、それ以前はサポートしない。Linuxカーネルは5.4となり、Goは1.18、LXCは4系、QEMUは6.0となった。

 仮想マシンでディスクホットプラグのサポート、USBホットプラグサポートが加わった。ディスクデバイスを動的に仮想マシンに追加したり削除できる機能で、ブロックボリュームのみをサポートし、インスタンスのデバイスリストの編集という形で利用できる。

 LXD 4.24で加わった劣化ストレージプール処理と同様の機能が、ネットワークにも加わった。ネットワークが起動できない際でもLXDは起動できるというもので、可能なインスタンスをスタートし、ネットワークが起動した後で残りのインスタンスが起動する。このほかにも、ストレージボリュームのリフレッシュの最適化、lxc network infoの再構築、lxc cluster roleサブコマンドの追加など多数の機能強化が図られている。

LXD
https://linuxcontainers.org/