フリーのテキストシェープライブラリ「HarfBuzz 4.0」が公開
フリーのテキストシェープライブラリ「HarfBuzz」開発チームは3月2日、最新のメジャーアップデートとなる「HarfBuzz 4.0」を発表した。
HarfBuzzはUnicodeテキストをグリフインデックスに変換するテキストシェープライブラリ。当初はOpenTypeフォントのみをターゲットとしていたが、現在はさまざまなフォントにターゲットを拡大している。GNOME/GTK、KDE/Qtなどで利用されている。
新たに、プランしてファイナルサブセットにあるグリフマッピングでのプランどの情報を集めるサブセットを作成するパブリックAPIを導入した。 これまで実験扱いだったグリフシェープを抽出するDraw APIが正式扱いとなった。glyf、CFF、CFF2のグリフテーブルをサポートし、バリエーション設定セットをフォントと合成傾斜に適用できるという。なお、Draw APIはこれまでの実験扱いのAPIとの後方互換性がないとのこと。 合わせて、hb-viewツールでも、CairoではなくグリフのレンダリングにDraw APIを使うように変更されている。
また、hb-shapeとhb-viewの両ツールでは、FreeTypeのものではなく、HarfBuzz独自のフォント読み込み機能をデフォルトで用いるようになった。
最新版では、サポートするグリフシェープやメトリクスが6万5535に拡大した。 このほかにも多数の細かな機能強化が加わっている。
HarfBuzz
https://harfbuzz.github.io