Kubernetesモニタリングが標準に、「Zabbix 6.0」公開

 オープンソースのITインフラモニタリングツール「Zabbix」開発チームは2月15日、最新のメジャーリリースとなる「Zabbix 6.0」を公開した。2025年2月までサポートされる長期サポート(LTS)版となる。

 Zabbixはネットワークやサーバーハードウェア、アプリケーションなどの監視を行うためのモニタリングソフト。GPLv2で公開されている。  Zabbix 6.0は2020年5月に公開された5系に続くメジャーリリース。Zabbix開発チームは1年半ごとにLTSのメジャーリリースを行なっている。

 Zabbixサーバーで、1つまたはそれ以上のスタンバイノードをサポート、すぐにHAクラスタを使用できるようになった。  サービスでは、ビジネスサービス監視を強化し、10万台以上のサービスのモニタリングが可能になった。このほか、柔軟性のあるサービス計算ロジック、根本原因の分析、サービスステータス変更時のアラートなども加わった。

 機械学習では、ベースラインモニタリングと異常検出のためのトレンド関数が加わった。  また、Kubernetesインスタンスのモニタリングが標準機能となった。pod、ノードの自動検出など、Kubernetesのコンポーネントを監視できる。  監査ログでは、Zabbixのフロントエンドとバックエンドの両方で詳細なログを取得できるようになった。Zabbix Agent2では、Agent2にリコンパイルすることなくスタンダロンのプラグインを読み込めるようになった。SSL/TLS証明書のモニタリングもサポートした。  Zabbix Server、Proxy、Frontendなどで性能を強化した。Zabbixテンプレートはスタンダロンとなり、依存性のインポートが不要となった。

 このほかにも多数の細かな機能が加わっている。

Zabbix
https://www.zabbix.com/