バイナリツールセットの「GNU Binutils 2.38」が公開

 GNU Binutils(GNU Binary Utilities)開発チームは2月9日、バイナリツールコレクションの最新安定版となる「GNU Binutils 2.38」を公開した。

 GNU BinutilsはGNUリンカーのld、GNUアセンブラのasなど、バイナリツールを集めたコレクション。  GNU Binutils 2.38は2021年7月に公開したバージョン2.37に続く最新版。

 アセンブラでは、マルチバイト文字を制御するオプションが加わった。インプットソースファイルやシンボル名に含まれているときに警告を出すことができる。また、アセンブラとリンカーでLoongArchアーキテクチャのサポートが加わった。  AArch64及びARMでは、システムレジスタのサポートを拡大したほか、Scalable Matrix Extensionにも対応した。v9.1-A/v9.2-A/v9.3-A、v8.7-a/v8.8-aの各アーキテクチャ拡張もサポートした。  X86では、Intel AVX-512 FP16命令せっとのサポートなどが加わった。

 このほかにも、細かな機能強化や不具合の修正が加わっている。

GNU Binutils
https://www.gnu.org/software/binutils/