DebianベースのLinuxデスクトップ「Nitrux 2」が公開

 DebianベースのLinuxディストリビューション「Nitrux」開発チームは1月29日、最新版となる「Nitrux 2.0.0」公開を発表した。

 Nitruxは、DebianのUnstable(sid)ブランチベースのLinuxディストリビューション。デスクトップとノートPCをメインのターゲットとしており、Calamaresインストーラーを備え、KDE Plasma 5をベースとしたデスクトップ環境「NX Desktop」と「NX Firewall」、MauiKit Applicationsなどを含む。

 Linuxは5.15.17(LTS)と5.16.3をした。KDE Plasmaはバージョン5.23.5、KDE Frameworksは5.90.0、KDE Gearは21.12.1にそれぞれアップデートした。  デフォルトの設定を調整した。これにより、KWinのパフォーマンスと全体のシステムのレスポンス性が改善されるとしている。  Latteレイアウトが新しくなり、デフォルトとしてnx-floating-panel-darkを加えた。トップパネルとドックという構成はこれまでと同じだが、アプリケーションメニューをドックに移動するなどの変化が加わっている。

 Firefox 96、Pacstall 1.7.1、LibreOffice 7.5.2など、パッケージも新しくなった。一方で、Kdenlive、Inkscape、GIMPをデフォルトのインストールから除去した。インストールしたい場合は、別のパッケージ(nx-desktop-appimages-studio)から入手する必要がある。Wineのアップイメージも削除した。代わりに、Bottlesの入手を推奨している。  ISOの容量を削減し、標準が2.3GB、ミニマルが1.3GBとなった。IntelとAMDのマイクロコードを早期ブートコードとしてISOに加えたほか、i915、Nouveau、AMDGPUドライバもinitrdに追加した。  Nitrux 2.0はプロジェクトのWebサイトや各ミラーサイトより入手できる。

Nitrux
https://nxos.org