仮想環境管理ライブラリの最新版「Libvirt 8.0」が公開
オープンソースの仮想化管理APIのLibvirt開発チームは1月14日、最新のメジャーリリースとなる「Libvirt 8.0」を公開した。
Libvirtは仮想化プラットフォームを管理するためのツールキット。KVM、QEMU、Xen、Virtuozzo、VMWare ESX、LXC、BHyveなどをサポートし、C、Python、Perl、Goなどの言語でアクセスできる。Linux、FreeBSD、Windows、macOSで動く。 Libvirt 8.0は2021年1月に公開されたバージョン7に続く最新のメジャーリリース。
QEMUで、ディスクコピーで非同期の書き込みモードを使えるようになった。blockdev-mirrorブロックジョブで仮想マシンからの書き込みを非同期で伝えるモードをサポートすることで実現、これにより、負荷の大きなI/Oでのジョブを支援できるとしている。 また、ドメイン内でlaunch secretを挿入するAPIとなるvirDomainSetLaunchSecurityState()とvirshコマンドが加わった。 TCG(Tiny Code Generator)ドメイン機能を導入、TCGドメイン向けにトランスレーションブロックのキャッシュ容量(tb-size)をtcg設定できるようになった。
このほか、libxlも強化した。DDoS攻撃につながる脆弱性(CVE-2021-4147)など、セキュリティ上の脆弱性やバグも修正した。
libvirt
https://libvirt.org