「Firefox 96」が公開、メインスレッドの読み込みを改善
Mozillaは1月11日、オープンソースのWebブラウザ最新版「Firefox 96.0」をリリースした。 Firefox 96は2021年12月初めに公開したバージョン95に続く最新版。
メインスレッドの読み込みを大幅に改善した。また、ノイズサプレッションとオートゲインコントロール(AGC)、エコー除去も強化した。 プライバシーでは、クッキーを安全にするCookie Policy: Same-Site=laxをデフォルトで強制するようになった。これによりドメインをまたいだリクエストのクッキーの設定ができなくなり、クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)などの攻撃からの防御を支援するという。 このほか、WebRTCも強化した。また、一部のサイトでの動画品質劣化問題も修正した。
セキュリティ修正では、「高(high)」に分類されている脆弱性9件を含む18件の脆弱性が修正されている。 開発者向けでは、CSSでcolor値を指定するhwb()のサポート、color-schemeのサポートなどが加わった。複数のタブやワーカーで動くWebアプリがリソース使用をコーディネートできるWeb Locks APIがデフォルトで有効になった。
Android向けでは、最近訪問したサイトの履歴ハイライトが加わった。プライベートタブが通常のタブのように表示されるインターフェイスの不具合の修正など、細かな修正も加わっている。 Firefox 96はプロジェクトのWebサイトより入手できる。