Python Webフレームワーク「Django 4.0」が公開

 Webアプリケーションフレームワーク「Django」の開発チームは12月7日、最新のメジャーリリースとなる「Django 4.0」公開を発表した。zoneinfoがデフォルトのタイムゾーン実装となり、Redisキャッシュバックエンドも導入した。

 DjangoはハイレベルのPythonベースWebアプリケーションフレームワーク。生産性、拡張性、安全性などを特徴とし、高速に開発できる。  Django 4.0は2019年12月に公開されたバージョン3系に続くメジャーリリース。Pythonはバージョン3.8/3.9/3.10をサポートする。

 新しいバックエンド「RedisCache」を導入した。インメモリデータベースRedisを使ったキャッシュサポートを内蔵したもので、利用にはredis-py 3.0.0以上が必要。  Forms、Formsets、ErrorListのカスタマイズで、テンプレートエンジンを使ったレンダリングが可能になった。

 Python標準ライブラリzoneinfoがデフォルトのタイムゾーン実装となった。バージョン3.2より進めているpytzからzoneinfoへのマイグレーションの一環で、pytzは非推奨に、次期5.0で削除される。zoneinfo開発者が作成したpytz_deprecation_shimパッケージを使ってマイグレーションを進めることができるという。  このほかにも、スクリプトパスワードハッシュの安全性を強化するなど、多数の強化が加わっている。

 4.0のリリースをもってバージョン3.1はサポート終了となる。最新のセキュリティリリースとしてバージョン3.1.14を同日公開しており、3.1系ユーザーに対しては3.2以降のバージョンへのアップグレードを呼びかけている。

Django
https://www.djangoproject.com