Linux Foundationが年次レポート、貢献者は5年で1000人増加

 非営利団体The Linux Foundationは12月7日、最新の年次報告書「The Linux Foundation Annual Report 2021」を公開した。

 Linus Torvalds氏が1991年8月、「私は386 (486) AT クローン向けの(フリー)オペレーティング システムを作っています(単なる趣味で、gnuのように大きくてプロフェッショナルではありません)」というメールをニュースグループに投稿してスタートしたLinuxカーネル開発、今年は30周年を迎えた。

 Linux FoundationはLinuxカーネル開発を支える団体から、複数のプロジェクトをホスティングするまでに拡大した。  年次報告書によると、コードを貢献した人は5万5000人以上とのこと。Linuxはスマートフォン、クラウド環境、コンピュータなどに採用されており、54億人がなんらかの形でLinuxに依存しているという。

 Linux Foundationのコミュニティについては、プロジェクトメンバーは2300人。うち48%は米国、残りが欧州・中東・アフリカを含むEMEARが31%、APACは21%となっている。この5年で1000人増加し、メンバーの更新率は80%以上という。

 プロジェクトは、クラウド/コンテナ/仮想化は22.7%、ネットワーキング/エッジは15%、Web/アプリケーション開発は13.6%などとなっている。  Linux Foundationの収入は会費と寄付、プロジェクト支援、トレーニングと認証、イベント、スポンサーなど。2021年の推定収入は1億7700万ドル。半分以上が「会費と寄付」となっている。支出は1億8000万ドルを推定、「プロジェクトサポート」で56%以上を占めている。現在、Linux Foundationプラチナメンバーは15社、ゴールドメンバーは16社となっている。

 Linux Foundationの従業員は247人の従業員がおり、そのうちの52%が女性。これはテック業界の平均値(34.4%)を大きく上回ると報告している。

 

Linux Foundation Annual Report 2021
https://www.linuxfoundation.org/tools/linux-foundation-annual-report-2021/