「SQLite 3.37」が公開
SQLite開発チームは11月27日、軽量リレーショナルデータベースの最新版「SQLite 3.37.0」を公開した。STRICTテーブルの導入などが特徴となる。
SQLiteは軽量、高速、信頼性などの特徴を備えたC言語実装のSQLデータベース。 組み込み型で携帯端末などに実装できるため、世界で最も利用されているデータベースという。SQLite 3.37は6月に公開されたバージョン3.36に続く最新版。
最新版ではSTRICTテーブルを導入した。SQLiteはデータ型に柔軟性を持たせることが特徴ではあるが、データ型を厳格に管理をしたい開発者向けとしている。CHECK制約を含むカラム、またはNOT NULL制約を含む生成カラムを加える際に、ALTER TABLE ADD COLUMNが既存の行に対して新しい制約をチェックするようになった。制約が侵害されていない場合のみに続行する。
PRAGMAステートメントで 、スキーマのテーブルとビューについての情報を返すPRAGMA table_listが加わった。CLIを強化し、.connectionコマンド、–safe command-lineオプションが加わった。複数行にまたがるSQLステートメントを読み込む性能も強化した。
このほか、sqlite3_autovacuum_pages()インターフェイスの追加など、多数の強化が加わっている。 SQLite 3.37はプロジェクトのWebサイトより入手できる。