オープンソースのパケットアナライザ「Wireshark 3.6」が公開

 Wireshark Foundationは11月22日、オープンソースのネットワークプロトコル解析ソフトウェアの最新版となる「Wireshark 3.6.0」を公開した。

 Wiresharkはネットワークプロトコルアナライザー。多数のプロトコルをサポートし、ネットワークを流れるパケットを分析、視覚化できる。取得したパケットをファイルに保存してオフラインで分析することも可能。WindowsやmacOS、Linux、Solaris、FreeBSD、NetBSDなどさまざまなプラットフォームで動作する。  Wireshark 3.6は2019年3月に公開されたバージョン3系の最新版。

 新たに多数のプロトコルをサポートし、既存のプロトコルも多数がアップデートされた。ファイルフォーマットでは、Vector Informatik Binary Log File(BLF)のデコードをサポートした。macOS Arm 64(Apple Silicon)をサポートした。macOS IntelパッケージはQt 5.15.3を同梱し、最小要件がmacOS 10.13となった。

 VoIP通信を再生するツールRTP Playerを一新した。RTPストリームと波形を表示するもので、オーディオとしてエクスポートするなどのことができる。最新版では、UIがリスポンシブになり、複数のストリームを連続して再生できるようになった。

 正規表現に基づくテキストファイルからのキャプチャのインポートが可能になった。また、Event Tracing for Windows(ETW)の読み込みもサポートした。このほか、フィルターシンタックスの表示でも多数の細かな変更が加わった。  Wireshark 3.6はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Wireshark
https://www.wireshark.org