セッションの一時停止/再開を導入、「Docker Desktop 4.2」

 米Dockerは11月9日、デスクトップ向けDockerの最新版となる「Docker Desktop 4.2」を公開した。新機能として、セッションの一時停止と再開が加わった。

 Docker DesktopはデスクトップでDockerを用いたアプリケーションのコンテナ化を行うソフトウェア。Dockerは9月に製品とサブスクリプション体系を変更し、製品体系を個人向けの無償版Personalの他、有料のPro、Team、Businessで提供している。Docker Desktop 4.2は、10月に公開したバージョン4.1に続く最新版。

 セッションを一時停止して再開できるPause/Resumeを導入した。一時停止するとコンテナの状態はメモリ内に保存され、すべてのプロセスがフリーズする。これにより、CPUの使用をおさえマシンのバッテリー消費を減らすことができるという。クジラのメニューよりPauseを選択することで一時停止でき、同じくメニューからResumeをクリックするかDockerのCLIコマンドに入力すると再開する。なお、Pause/ResumeはWindowsコンテナモードでは利用できない。

 アップデートが作業の邪魔にならないようにアップデートポップアップを廃止し、Docker Dashboardにアップデート設定セクションを設けた。アップデートがあるかどうかをチェックしたり、自動でアップデートをチェックするなどのアップデート関連の設定ができる。この2つの新機能は、無償版を含めすべてのDocker Desktopユーザーが利用できる。

 Docker Desktop 4.2はDockerのWebサイトより入手できる。

Docker Desktop
https://www.docker.com/products/docker-desktop