”Ivy Everywhere”を実現した「Angular v13」が公開

 Webアプリケーションフレームワーク「Angular」開発チームは11月4日、最新版「Angular v13」を公開した。次世代コンパイル・レンダリングエンジンの「Ivy」の全面導入を行った。

 Angularは、Googleが開発してオープンソースとして公開するTypeScriptベースのアプリケーション開発フレームワーク。Webアプリケーション、モバイル(Webとネイティブ)、デスクトップなどに向けてアプリケーションを開発できる。Web Workers、サーバーサイドレンダリングなど高速さのための機能を備え、さまざまな統合開発環境(IDE)とエディタで利用できる。  Angular v13は5月に公開されたAngular v12に続く最新版となる。

 最新版では、過去のリリースで”Ivy Everywhere”の下に段階的に実装を進めてきた次世代のコンパイル/レンダリングパイプライン「Angular Ivy」を完成させた。既存の「View Engine」のサポートがなくなった。Angular互換のコンパイラngccへの依存を削減し、Ivyベースの機能開発をさらに加速できるという。

 Angular Package Format(APF) 13を導入、合理化とモダン化も進めた。古いアウトプットフォーマット、View Engine 固有のメタデータなどを削除し、ES2020で標準化した。Node Packageエクスポートもサポートした。Component APIも新しくなった。

 IE11のサポートが終了となった。TypeScriptはバージョン4.4となり、Node.jsは12.20以前のバージョンはサポート対象外となった。rxjs(Reactive Extensions for JavaScript)v7ライブラリのサポートも加わった。この他にも、Angular CLIの強化など多数の細かな機能強化が加わっている。

Angular
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