トランプ前大統領のソーシャルメディア「TRUTH Social」が「AGPLに違反」とSFC
フリー/オープンソース(FLOSS)プロジェクトを支援する非営利団体Software Freedom Conservancy(SFC)のポリシーフェローを務めるBradley M. Kuhn氏は10月21日、前米大統領Donald Trump氏が立ち上げたソーシャルネットワーク「TRUTH Social」がAGPL(GNU Affero General Public License)に違反しているとするブログ記事を投稿した。
Truth Socialは、Trump氏が新設したTrump Media and Technology Group(TMTG)が立ち上げたソーシャルメディア。現在テストサイトとして運用されている。 Kuhn氏によると、TRUTH Socialはソーシャルソフトウェア「Mastodon」のコードを違法に複製しているとのこと。Kuhn氏は2002年、AGPLの作成に関わった人物であり、「AGPLは(同意しない人、好きではない人も)全員を平等に取り扱うが、同じコピーレフトが全員に適用され、同じルールの下でオペレーションしなければならない」と趣旨を記している。
TRUTH MediaはAGPL v3でライセンスされたMastodonソフトウェアプラットフォームをベースとしているため、「AGPLv3の下でライセンスされたサイトをインターネット上に置いた場合、そのコードをベースとするサイトに、対応するコード全体を提供する機会を設けなければならない」という。にもかかわらず、TRUTH Mediaの早期ユーザーは「ソースコードを受け取っておらず、ソースコードの開示要求にTMTGは応じていない」と指摘している。
準拠のためには、「すぐにでも対応するソースをサイト利用者全員に開示しなければならない。30日以内にできない場合は、ソフトウェアにおける権利と許可は自動的かつ永久に終了する」とKuhn氏は忠告している。
Software Freedom Conservancy(SFC)
https://sfconservancy.org