米Microsoft、一旦はSDKから削除したHot Reload機能のサポートを復活

 米Microsoftが一旦は「.NET 6」から削除した「Hot Reload」機能を復活させる。.NETのプログラムマネジメントディレクターのScott Hunter氏が10月23日、ブログ記事でコミュニティへの謝罪とともに明らかにした。

 Hot Reloadはアプリケーションの起動中にソースコードを変更できる機能。これにより、編集作業において一時停止と再起動を減らし生産性を改善できるとしている。Microsoftは同機能を「Visual Studio 2019」で初めてプレビューとして公開、11月8日に一般公開予定の「Visual Studio 2022」で提供することにしている。

 Microsoftは10月20日、ブログ記事でHot Reloadを.NET SDKリポジトリから削除することを発表していた。

 ブログでは、重要なシナリオにおけるバックログが増加していることを考慮して、「.NET 6 GAではVisual Studio 2022のみでHot Reloadを有効にし、多くのユーザーに最高の体験を提供することに注力する」と記していた。継続してMac向けのVisual Studioでのサポートに向けた作業も進める、と続けていた。

 その3日後にHunter氏は、.NET6 SDKでHot Reloadをサポートすることを発表、「意思決定の実行に誤りがあった。また、コミュニティへの対応にも時間がかかった」として謝罪している。

 Hunter氏はブログの中で、.NETがオープンなプラットフォームであり続けること、開発をオープンにすることにコミットしていることを強調。Hot Reloadについても、デフォルトでオープンな姿勢にしていたが、「開発にあたって品質、時間、リソースのトレードオフが必要であり、.NET開発者の多くがVisual Studio(VX)を使っていることからVSで優れた.NET 6体験を提供することを優先させた」と記している。リリースが近づいてきたことから、VS2022でHot Reloadを提供することにフォーカスしたが、この計画を実行するにあたって、ソースコードを不注意に削除してしまったと説明している。

米Microsoft
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