「CentOS」代替目指す「AlmaLinux OS」、開発母体が個人メンバーを募集

 「AlmaLinux OS」の開発母体である非営利団体AlmaLinux Foundationは10月5日、個人向けのメンバー募集を開始したことを発表した。AlmaLinux OSプロジェクトの方向性に意見したり、取締役の投票権もある。

 AlmaLinux OSは、Red Hat(米IBM傘下)のCentOS Projectが「CentOS Linux 8」のサポートを2021年末に終了するという方針を発表したことを受け、米CloudLinuxが立ち上げたプロジェクト。その後、AlmaLinux OSプロジェクトの母体となるAlmaLinuxを設立、中立なオープンソースプロジェクトとして運営を進めている。

 AlmaLinuxはRed Hat Enterprise Linux(RHEL)と1:1の互換性を約束、”永遠に無料のエンタープライズ級Linuxディストリビューション”をうたっている。最新版は、5月に公開したRed Hat Enterprise Linux 8.4互換の「AlmaLinux OS 8.4」。今回、AlmaLinux Foundationが募集する個人メンバーは、「Contributor」と「Mirror」。ContributorはAlmaLinux OSのユーザーでプロジェクトに貢献をしたいという個人向け。Mirrorは、コンテンツディストリビューションのミラーを提供する個人または団体向け。希望者は専用のフォームに入力して申請、認められればメンバーになることができる。このほかにも「Sponsor」として、プロジェクトに資金提供する企業向けのメンバーシップもある。

 AlmaLinux Foundationのメンバーとなることで、プロジェクトの方向性に意見を出したり、取締役会に投票したり、立候補もできる。

 なお、現在の取締役会としては、AlmaLinux OSのコミュニティマネージャー、Jack Aboutboul氏、CloudLinuxから創業者兼CEOのIgor Seletskiy氏とリリースエンジニア担当mディレクターのEugene Zamry氏の二氏、Chef/Progressの開発者リレーションディレクター、Benny Vasquez氏、元Open Source InitiativeプレジデントのSimon Phipps氏が務めている。

AlmaLinux Foundation
https://almalinux.org