ファイル/シェル/テキスト操作のユーティリティ集「coreutils-9.0」が公開

 The GNU Core Utilities(coreutils)開発チームは9月24日、最新のメジャーリリースとなる「coreutils-9.0」を公開した。

 GNU Core Utilities(coreutils)は、UNIX系OSのファイル、シェル、テキストの操作のためのユーティリティセット。cat、tac、nl、base32などファイル全体の出力、整形などのためのプログラムが含まれている。coreutils-9.0は、2020年に公開されたcoreutils-8.32に続く最新版。

 ファイルやディレクトリのコピーを行うcpで、データの処理方法が変更となった。CoW(Copy on Write)がデフォルトで有効となり、利用できる場合はコピーオフロードを行うようになった(copy_file_range)。また、SEEK_HOLEでholeを検出するようになった。 ハードウェア向けのチューニングも進めた。例えば、ファイルのバイト数などを表示するwcで、行数カウントでavx2命令セットを利用するようになった。 このほか、ファイルのチェックサムとファイルサイズを計算するcksumで-aオプションのサポートが加わるなど、細かな強化が加わっている。

GNU Core Utilities
https://www.gnu.org/software/coreutils/