「MS Silverlight」のサポート終了が迫る中、オープン実装「OpenSilver」がベータに

 米MicrosoftのWebブラウザプラグイン「Silverlight」のオープンソース実装となる「OpenSilver」が9月13日、ベータ版公開された。Silverlightのサポート終了まで4週間を切ったが、それに間に合うように正式版を公開するという。

 Silverlightはリッチインターネットアプリケーション(RIA)のためのプラットフォームで、2007年に初版が公開された。その後HTML5の登場などにより、2019年に、2021年10月12日に終了することが発表された。最新版は2011年に公開されたバージョn5。なお、Microsoftの「Internet Explorer 11」ではSilverlightをサポートしているため引き続き同ブラウザでは利用できる。

 OpenSilverは、Microsoft技術を使ったソリューション開発を得意とする仏Userwareが2020年にスタートしたオープンソースプロジェクト。Microsoft Visual Studioの拡張として提供されるプラグインフリーのSilverlightのオープンソース実装で、WebAssemblyを経由してブラウザ上で動作する。

 これまでテクニカルプレビューとして公開されてきたが、今回ベータとなった。OpenSilverでは、1)レガシーのSilverlightアプリケーションからの最短マイグレーションを可能にする代替のリライト技術の提供、2)C#とYAMLを使ってリッチなWebアプリケーションを構築するツール、と2つの目標を掲げており、レガシーのSilverlightアプリケーションを抱える.NET開発者とIT部門に道筋を提供するとしている。

OpenSilver
https://www.opensilver.net