「Electron 14.0」が公開

 GitHub(米Microsoft)のアプリケーション構築フレームワーク「Electron」開発チームは8月31日、最新版となる「Electron 14.0」を公開した。

 Electronは、Node.jsとChromiumをベースとするアプリケーション開発フレームワーク。JavaScript、HTML、CSSでクロスプラットフォームアプリケーションを構築できる。プロジェクトはOpenJS Foundationでホスティングされており、MIT Licenseの下で公開されている。Electron 14は、5月に公開されたバージョン13に続くリリース。Chromiumがバージョン93に、V8はバージョン9.3に、Node.jsは14.17にアップグレードされた。

 nativeWindowOpenのデフォルトがfalseからtrueに変更された。window.open().で、子ウインドウは親からBrowserWindowsの構造オプションを継承しなくなった。セッション固有のデータのパスを得るsession.storagePathが新たに加わった。独自のストレージ設定を持つセッションが複数ある場合に、安全性と確実性が得られるという。macOSとWindowsでWindows Control Overlayを使用できるようになった。chrome://xn--gpucrashurl-n23joh5d2goczupdw1bidpn5c4a8p6mx1a。また、Electron Fuseで、クッキー暗号化を実験的にサポートした。  性能も強化し、不具合も修正した。

 Electron 14のリリースに合わせて、9月21日公開予定の次期版となるElectron 15より、メジャーリリースを8週間おきに公開するリリースサイクルを導入する方針を明らかにしている。これに合わせて、サポートについてはこれまでは3バージョンだったのを、今後は過去4バージョンにするという。

Electron
https://www.electronjs.org