Android向けメールクライアント「K-9 Mail」が1年ぶりの最新版

 Android向け電子メールクライアント「K-9 Mail」が7月24日、最新版となる「K-9 Mail 5.800」公開を発表した。

 K-9 MailはオープンソースのAndroid端末向け電子メールクライアント。プッシュIMAPをサポートし、統合インボックス、署名、フラグ、添付の保存、ショートカットなどの基本的な機能を備える。GPG、PGP、MIMEなどメール暗号化技術もサポートする。ライセンスはApache License, Version 2。 K-9 Mail 5.800は、2020年6月に公開されたバージョン5.600に続く最新版。Androidは5.0以上で動く。1年ぶりのリリースとなるが、プロジェクトは2021年2月、週1000ユーロ(年間5万2000ユーロ)を目標に資金集めを行なっていることを明らかにしていた。

 最新版では、ユーザーインターフェイスを再設計した。Androidがバージョン6より導入しているバックグラウンドでのアプリの動作制限に対応し、周期的なバックグラウンドの同期機能などの調整を進めた。プッシュ機能の安定性が強化されたという。WebDAVアカウントのサポートが非推奨となった。新規にWebDAVアカウントの設定はできないが、既存のアカウントは当面の間、継続して利用できる。Autocrypt、OpenPGPなどエンドツーエンドの暗号化に関連した強化やバグの修正が行われた。

K-9 Mail
https://k9mail.app