米Microsoft、社内向けのLinuxディトリビューション「CBL-Mariner」を公開

 米Microsoftは7月9日、社内向けのLinuxディストリビューション「CBL-Mariner」を公開した。Azureサービス及びエッジアプライアンス向けのプラットフォームと位置付けている。

  CBL-MarinerはMicrosoftのクラウドインフラとエッジ製品/サービス向けの社内用のLinuxディストリビューション。CBLはCommon Base Linuxの省略。  クラウドやエッジサービスのニーズに対応するには小規模な共通のパッケージセットで十分という認識の下、ユーザーやチームが自分たちのワークロード向けにパッケージを追加できる。そのためビルドシステムは、SPECファイルとソースファイルからRPMパッケージを生成するパッケージ生成機能、任意のパッケージセットからISOやVHDなどのイメージアーティファクトを生成するイメージ生成機能を持つ。CBL-Marinerはコンテナあるいはコンテナホストとしても実装でき、ディスクとメモリリソースを限定的に消費できるという。

 SPECファイルではVMwareのPhoton OS Project、The Fedora Project、Openmambaなどのオープンソースプロジェクトを、そのほかにもGNUとFree Software Foundation、Linux from Scratchなどに謝意を寄せている。

 CBL-Mariner 1.0はLinuxカーネル5.10.42.1ベース。GitHubのページより入手できる。ライセンスはMIL License。

 MicrosoftはAzure Sphere OS、Windows Subsystems for Linux(WSL)などLinuxテクノロジーにおける投資を強化しており、CBL-Marinerはその一環と位置付けている。オープンソースへのコミットの一部として外部にも共有するが、既存の外部のLinuxディストリビューションへのコミットはこれまで通りとしている。

CBL-Mariner
https://github.com/microsoft/CBL-Mariner