「GNU Binutils 2.37」が公開

 バイナリツールコレクションのGNU Binutils開発チームは7月18日、最新版となる「GNU Binutils 2.37」公開を発表した。

 GNU Binutils(GNU Binary Utilities)はバイナリプログラムの構築と管理のためのツールセット。GNUリンカーのld、GNUアセンブラのas、それにWindowsリソースファイルのコンパイラwindres、ELFオンリーリンカーのgold(ベータ)などのプログラムを含む。

 Aarch64向けRealm Management Extension(RME)のサポートが加わった。リンカーオプションとして-z report-relative-reloc、-z start-stop-gc、-Bno-symbolicなどが加わった。ELFフォーマットのオブジェクトファイルから情報を表示するreadelfで、記号の数値のレポート方法を特定できるコマンドラインオプションが加わった。Readelfとobjdumpで、デフォルトでデバッグ情報ファイルを分離するリンクをフォローするようになった。

 GNU Binutilsソースのビルドに、C99コンパイラとライブラリが必要になった。 arm-symbianelfフォーマットのサポートがなくなり、Symbian OSがサポート対象外となった。

 このほかにも、細かな機能強化が加わっている。

GNU Binutils
https://www.gnu.org/software/binutils/